不動産買取にまつわる『よくある質問』をまとめてみました!

今回は、不動産会社に家を直接買い取ってもらう取引となる『不動産買取』にまつわるよくある質問をまとめていきたいと思います。

現在住んでいる家の売却などを考えた場合、真っ先に思い浮かぶのは不動産会社と媒介契約を締結し、広く買い手を探してもらうという『仲介』と呼ばれる方法なのではないでしょうか?多くの購入希望者に自分の家を見てもらい、その中で最も高値を付けてくれた方に売却する方法というイメージですし、「できるだけ高く売りたいなら仲介の方が良い!」と考えてしまう方も多いと思います。しかし、仲介による不動産売却の場合、いくら販売活動を行ったとしても、なかなか買い手がつかない…なんてことも珍しくありません。要は、「高く売れるかもしれないが、いつ売れるかは分からない…」というのが仲介の大きなデメリットになってしまうのです。

一方、不動産会社に直接買い取ってもらう場合、不動産会社が提示する金額に納得できれば、最短数日で家を現金化することが可能です。一般的に、不動産買取の場合、リフォームして再販することを目的に家の買取を行っているため、市場価格から1~3割程度安くなると言われるのですが、余計な手間暇をかけることなく、家の売却が完了するのは非常に大きなメリットといわれています。
そこでこの記事では、不動産買取にまつわる皆さんから良くいただく質問と、その答えをご紹介していきたいと思います。

不動産買取でよくある質問

家の売却については、不動産会社に直接買い取ってもらうにしても、仲介という形式にしても、大切な家を売却するわけですので、さまざまな疑問が頭をよぎることになると思います。取引金額も非常に大きいですし、「売れるならいくらでも良い!」なんて考えで売買を進める方なんて一人もいないでしょう。

ここでは、不動産買取を検討しているお客様が抱えてしまう代表的な疑問についていくつかご紹介していきたいと思います。

①仲介と買取の違いって何ですか?

冒頭でご紹介したように、不動産の売却を検討した場合でも、『仲介』による売却と不動産会社に直接買い取ってもらう『買取』の2種類が存在します。したがって、「どちらが自分にとって有利なのか?」ということに疑問を感じてしまい、「仲介と買取の違いって何?」といった疑問が生じるのです。なお、この部分に関しては、別記事で詳しくご紹介していますので、ぜひそちらの記事もご参照ください。

■仲介と買取の違いについて
『仲介』による不動産の売却は、不動産を売りたいお客様と買いたいお客様の間に不動産会社が立ち、物件紹介や条件交渉、契約締結に引渡しなど、不動産取引が円滑に進むようにサポートしてもらう方法となります。さまざまな購入希望者に内覧をしてもらい、「できるだけ高く買ってくれる方を探す」といった方法とイメージすれば良いと思います。一方『買取』の場合は、不動産会社が買い主となり、お客様の不動産を直接購入するという手法です。何度も内覧してもらう必要がありませんし、購入希望者が現れるのを待つ必要もなく、スピーディに売却が完了するのがメリットです。
仲介と比較した場合の買取の特長は以下のような感じです。

  • 家の売却が周囲に知れ渡るリスクが少ない
  • 現金化が早い
  • 住み替えなどの場合、スケジュールが組みやすい

関連記事:不動産買取とは?『仲介』と比べた場合、どんなメリットがあるの?

②早く家を売りたいのですが?

不動産の売却を考えている方であれば「できるだけ高値で売りたい!」と誰もが考えていることでしょう。しかし、家を売却する理由によっては、「高値で売りたいのは確かだけど、できるだけ早く!」といった感じで、売却価格以上にスピーディさを求める方も少なくありません。例えば、転勤が決まって家を売却することになったという場合であれば、悠長に買い手が見つかるのを待っていられない…なんてことが考えられますよね。

■「早さ」を重視するなら不動産買取がオススメ!
不動産売却に関して「とにかく早く現金化がしたい!」という要望があるのであれば、仲介ではなく、買取がオススメです。仲介による不動産売却は、一般的に販売活動で1~3ヶ月、さらに売却の契約から代金の受け取りまでに2~4ヶ月程度要すると言われています。何らかの問題があり、買い手が見つからない場合には、さらに現金化が遅れてしまう可能性も多いと考えられます。
これが不動産買取の場合は、不動産会社の査定価格に納得できるのであれば、最短で3日ほどで現金化が可能だと言われています。買取業者は、転売が目的ですので、市場価格よりは多少安い査定額になるのですが、『早さ』を重視する方にとっては非常に大きなメリットになります。

③家の売却時は第一印象を良くしたほうが良いのですか?

家はそこに存在するだけで劣化が進んでしまうものですし、「人が住んでいれば多少汚れているのは当たり前」と考えることでしょう。しかし、家の売却を考えた時には、「ぱっと見の第一印象」はかなり重要だと考えておきましょう。これは、仲介による売却でも、直接不動産会社に買い取ってもらう場合でも同じです。

■第一印象が良い方が売却がスムーズに
不動産売却時には、物件の『ぱっと見の良さ』いわゆる第一印象がとても大切です。内覧に来た人の印象が良ければ良いほど、売却成功に近づくと考えておきましょう。家の売却を検討した場合には、特に以下のポイントに注意してください。

  • 部屋の明るさ
  • 水回りの綺麗さ
  • 家全体の清掃
  • 室内のニオイ

家全体が綺麗に保たれていて、明るい部屋の方が、内覧した人の印象は絶対に良いですよね。したがって、内覧がある前に、きちんと掃除し、当日は全室の照明をつけておきましょう。なお、お風呂やトイレなどの水回りに関しては、一般の方の掃除ではなかなかキレイにできない頑固な汚れも多いので、可能であれば専門業者に依頼しましょう。
ちなみに、家の売却時に見落とされがちなポイントとして「家の中の独特なニオイ」があります。皆さんも、友人の家に招かれたときに、「独特なニオイがする」と感じたことはあるでしょう。こういった、ご家庭ごとのニオイは、自分たちが気付いていないだけで、必ず染みついているものです。ニオイが理由で成約しなかった…なんて事例もありますので、内覧前に換気を十分にしておきましょう。

④不動産会社に直接買い取ってもらうメリットとは?

仲介と買取を比較した場合、「仲介の方が高く売れる可能性が高い!」というイメージから、「買取」を選択する人はどういった点にメリットを感じているの?と疑問に思ってしまう方も少なくないようです。上述していますが、大切な家を売るわけですので、誰でも「できるだけ高く!」というのが最大の願いだからです。

■買取にも多くのメリットがある
上述していますが、不動産買取りの場合、リフォームして転売することなどが目的ですので、あらかじめそういったコストの事を考えて、市場価格の7~9割程度の価格で買取りしてもらうのが普通です。こう聞くと、「市場価格よりも絶対に安いなら損じゃん…」と思ってしまう方が多いかもしれませんね。しかし、不動産会社に直接買い取ってもらうことにもさまざまなメリットが存在するのです。

  • 近隣の人に家の売却の事実が知られるリスクが少ない
  • 早急に現金化することが可能
  • 住み替えなどで、今後のスケジュールが崩れない
  • 仲介手数料がかからない
  • 契約不適合責任の心配がない

『買取』による取引の場合、仲介手数料がかかりませんので、市場価格よりも安く売ることになったとしても、そこまで損な取引にはなりません。また、購入希望者を募るための販売活動なども必要なく、直接買い取ってもらうことになりますので、現金化までの期間がとても短いというメリットがあるのです。例えば、住み替え先の購入資金の支払期日が決まっているなど、買い手を悠長に探すことができない…なんて場合でも、そのスケジュールを壊すことなく現金化できるのは非常に大きなメリットです。

まとめ

今回は、不動産買取りにまつわる代表的な疑問についてご紹介してきました。不動産買取りに関しては、仲介よりも売却価格が安くなるというイメージがあると思いますが、何よりスピーディに現金化することができる点がメリットの取引形態と考えてくだださい。仲介による家の売却は、購入希望者を募り、いろいろな人に内覧してもらって家を気に入ってもらうための販売活動にそれなりの時間がかかってしまうことになります。もちろん、数カ月程度待つだけでより高く売れるのであれば問題ないかもしれませんね。しかし、いくら待っても自分が希望する価格で買い取ってくれる人が見つからない…なんて可能性もあり、待っている間に自然災害で家が大きな被害を受けてしまう…なんてことになれば、売却自体が不可能になってしまうことも考えられるのです。

立地条件などが非常に良く、強気の交渉をしていても「絶対に売れる!」という自信があれば、仲介の方が良いかもしれませんが、自然災害リスクなども多い日本では、すぐに現金化できる不動産買取がより安心できる取引手法ではないでしょうか。