家がなかなか売れなくて困った…そんな時にありがちなNG行動をご紹介します!

誰にとってもマイホームの購入はあこがれるものですし、頑張って手に入れた住宅は一生大切に住んでいきたいものだと考えることでしょう。しかしそうはいっても、人生というものはいつ何が起こるのかわかりませんし、高いお金をかけて購入した家を手放さなければならない…なんてことも考えられます。他にも、自分のマイホームを購入した後に、親が住んでいた実家を相続することになり、遠方に住んでいることから、その家の取り扱いに困ってしまう…なんてことも考えられます。

要は、家というものは、一生大事にすべきものなのは間違いない事実ですが、「売却を検討するタイミングが来る!」ということに関してもさほど珍しいことではないということです。こういった場合、家を売りに出せばどの程度で買い手がつくものだと思いますか?

家は決して安いものではありませんし、そう簡単に売却できるとは思わないものの、それでも3~6か月程度あれば普通に売却できるのでは…と考えている方が多いと思います。しかしこの考えは大きな間違いですよ。
現在の日本は、大手メディアなどでも「空き家問題が深刻化!」と特集されているほどで、そこら中に中古住宅が点在していることから、売りに出してもそう簡単に売れるような時代ではなくなっているのです。実際に、世の中には家が売れなくて困っている…なんて方が非常に多くいるといわれており、こういった方が間違った対応をしてしまうことで、もっと深いドツボにはまってしまう…なんてことが多くなっているのです。そこでこの記事では、「家が売れない…どうすればよいの?」と困ったとき、多くの方がやってしまうNG行動についてご紹介していきます!

家が売れないときにやってしまいがちなNG行動

それでは、家を仲介に出したものの、一向に買い手が見つからない…なんて場合、多くの方がやってしまいがちなNG行動をいくつかご紹介していきます。なお、この記事の最後に、「家が売れなくて困っている…」という方がとるべき対処もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

家の売却を検討したことがないという人であれば、「家が売れなくても、焦らずに買い手を待てば良いのでは?」と考えてしまう方もいますよね。もちろん、家が売れなくても、一見するとその人は別に損しているようには見えませんし、納得できる価格で買ってくれる人が出るのを待つのが正解のようにも見えます。しかし、家の売却を進めているという方には、それなりの理由が存在するわけですので、のんびりと待っていられるという方の方が圧倒的に少ないのです。

例えば、転勤することになって家の売却をするという場合、引っ越してしまうと売却活動が難しくなってしまいますので、引っ越しの日までに必ず売却したいと考えるものです。さらに、実家を相続した…など、そこに住んでいるわけではないという場合、のんびり買い手を待っていると、使いもしない家のためにそれなりのコストがかかってしまうのです。家というものは、住んでいようがいまいが、所有者に管理義務がありますので周辺環境に悪影響を及ぼさないための管理が必要ですし、さらに毎年、固定資産税などの税金がかかってしまいます。つまり、家というものは、所有しているだけでそれなりのコストがかかってきてしまうのです。

こういった理由から、住まない家については、可能な限り早く売却したいと考えるのが普通なわけです。しかし上述したように、今の時代、仲介に出したからとすぐに家が売れるというわけではなく、1年以上たっても買い手が見つからない…なんてことはざらにあるのです。こういった時に、不動産のプロなどを自称する人にテキトーなアドバイスをされ、間違った対処をしてしまう…という方が多いのです。

ここでは、特に多いといわれている3つのNG行動をご紹介しておきます。

NG行動① 空き家のまま放置してしまう

これは、実家を相続したなど、現在住んでいる場所から遠く離れた場所の家の売却を検討しているという方にありがちなNG行動です。

要は、家が売れないから…と言って、空き家のまま何のメンテナンスもせずに放置してしまう…という対処ですね。しかし、このような対処をしてしまうと、余計に家が傷んでしまい、メンテナンスコストが高くなってしまったり、売却可能金額が下がってしまったりします。よく言われることですが、家は人が住まなくなると、急速に劣化が進み始めます。これは、家に人が住んでいないことから、適切な換気などが行われず、湿気やほこりがたまってしまう…というのが大きな要因です。高湿状態でほこりなども多くなると、シロアリやカビの繁殖を招いてしまい、家の強度もどんどん落ちて行ってしまいます。そのため、台風や地震などの災害があった時には、一気に家が倒壊してしまう…など、家の売却どころではなくなってしまいます。もちろん、倒壊までしていなくても、シロアリなどが発生してしまうと資産価値は一気に落ちてしまいます。

さらに忘れてはいけないのは、空き家の放置が社会問題となっている現在、適切な家の管理をせずに空き家を放置してしまう行為は自治体からもNG行動とみなされています。例えば、適切な管理を怠ってしまい、近隣に悪影響を及ぼす恐れがある…などといった空き家は、特定空き家に指定され、固定資産税の優遇措置などがなくなってしまう、最悪の場合、行政執行されてしまい、高額な解体費を請求されるなどといったリスクもあるのです。そうでなくても、管理を怠った結果、屋根材が落下し通行人にけがをさせた…なんてことになると、普通に損害賠償請求をされてしまいます。

家がなかなか売れないからと、管理を放棄してしまうと、余計に売却が難しくなってしまいますので、注意してください。なお、遠方で管理が難しい…という場合、専門業者に依頼するという方法もあります。

関連記事:日本の空き家問題が深刻化!そもそも空き家は所有者にもさまざまなリスクが存在します!

NG行動② 家を解体する

これに関しては、家を早く売るための手法でもありますので絶対にNG行動だからやめた方が良いとは言いません。例えば、売却を考えている家の立地はそれなりに良いから、更地にすれば買い手がつくと想定できるという場合は、有効な方法の一つといえます。しかし、親が住んでいた実家など、更地にしたからとそう簡単に買い手がつくとは思えない…という場合、非常に大きなリスクが潜んでいますので慎重に検討すべきです。

基本的に、家が売れないから更地にしようと検討するのは、遠方に住んでいて、頻繁に家の管理のために足を運べない…なんて方が「更地にしておけば、火災や倒壊リスクが少なくなるから管理の手間が減る!」と考えて行います。ただし、更地にしたからと管理が必要なくなるわけでもなく、放置してしまうと雑草が生え放題になり、小動物の住処になって悪臭をまき散らしたり、不法投棄場所になったりします。つまり、解体しても土地の管理はそれなりの頻度で行わなければならいのです。

そして、家が売れないからと、建物を取り壊して更地にしてしまった場合、固定資産税の特例措置が受けられなくなる…という非常に大きなデメリットが存在します。

家や土地を所有している方に課せられる固定資産税は、「家屋が立っている」という条件で特例措置が設けられています。この特例措置は自治体によって細かな点が異なるのですが、基本的に住宅用地の場合、年間で1/6にまで減税されているのです。

■固定資産税の計算例(評価額2,000万円と想定)
住宅用地の場合:2,000万円×1.4%×1/6=46,666円(年間)
更地にした場合:2,000万円×1.4%=280,000円(年間)

このように、更地にしてしまうと、毎年の固定資産税が一気に高くなってしまいます。ちなみに、この固定資産税は土地として購入した方も、家が建つまでは高いままなわけです。したがって、更地にすればほぼ確実に売れるなどという場合以外は家を残しておいた方が負担が少なくなります。
家が売れないからと、更地にするための解体費用もそれなりのコストがかかってしまいますので、それで売れなければ傷口がどんどん広がっていってしまいます。

NG行動③ フルリフォームする

家の劣化が目立っていることが、買い手がつかない理由だという場合、フルリフォームしてから売却すればどうかと話を持ち掛けられることも多いです。要は、リフォームしてキレイにすれば資産価値も高くなるし、内覧での印象が良くなるから売却できる可能性が高くなるという考えですね。

これに関してはあながち間違ってはおらず、立地の需要に適したリフォームを行えば、買い手が見つかりやすくなるのは確かです。こう聞くと「NG行動ではないのでは??」と思ってしまうかもしれませんが、実は、売却のために多額のコストをかけてフルリフォームしたとしても、そのリフォーム費用のほとんどは売却価格に反映できない可能性があるのです。要は、時間もコストもかけたのに、売却価格は高くならない…ということで、それなら素直にリフォーム費用分を値引きして売却した方が話が早いはずです。

そもそも家に求める機能などは、人それぞれの部分がありますので、売主が良かれと思って行ったリフォームが逆に売れない理由になってしまう…なんて可能性もあるのです。家の購入希望者の中には、どの部分をリフォームするのか、どういったリフォームするのかを自分で考えたいと思っている方も多いため、フルリフォームするぐらいであれば、その分を値下げして相場よりも好条件で売りに出す方が手間もかかりません。

売れない家に困ったときは、不動産買取が正解!

それでは最後に、「家が売れなくて困った…」という方のため、こういった時に検討したい正解と考えられる手法もご紹介しておきます。

そもそも多くの方は、家の売却は不動産会社に依頼して買い手を探してもらうという『仲介』と呼ばれる手法しかないと考えているのですが、実はほかにも家の売却方法はあるのです。それが『不動産買取』と呼ばれる手法で、この方法であれば、なかなか買い手がつかない…と悩むような家でも、最短数日で売買が成立します。

不動産買取は、一般消費者ではなく、不動産会社に直接家を買い取ってもらう手法で、買取業者は物件を再販して利益を出すことを目的にかなり厳しい条件の家でも買取します。これは、業界のプロですし、いろいろな層の顧客を幅広く抱えていますの、どのような物件であれ、基本的には自分達で手を加えることでいくらでも再販することが可能だと考えるからです。

売主さんのメリットとしては、なかなか売れなかった家が売れるというだけでも大きなメリットですが、それ以外にも現金化が非常に速い、売却後の売主責任を問われる心配がないなど、さまざまなメリットが存在しています。一般的には、家を高く売りたい場合は『仲介』で早く売りたい場合は『買取』が良いなどといわれますが、仲介の場合は相当良い条件の物件でなければスムーズに高く売れるようなことはないと考えた方が良いですよ。仲介の場合、買い手は一般の人ですし、契約直前に無茶な値引き交渉をしてくるなどといったことも当たり前に存在します。

したがって、不動産買取だからと言って必ず仲介よりも売却価格が安くなるとも限らないのです。ちなみに、リフォームしなければ売れない…などと言われる物件は、最初から買取に出すのがおススメです。上述したように、リフォーム費用を仲介の売却価格に乗せるのは難しいですし、買い取りの場合、リフォーム前提で査定価格を出すのですが、リフォーム費用が業者価格ですので、一般の方がリフォームするよりは安く収まり、総合的に考えると買取の方が高く売れるという結果になるのです。

現在、、家を仲介に出しているけれどなかなか買い手がつかなくて困っている…という方がいればぜひ弊社までお問合せ下さい!