できるだけ高く家を売りたい!そもそも高く売れる家の条件って何?

自分の家を売却する時には、誰でも「可能な限り高く売りたい!」と考える物でしょう。しかし、家の売却については、不動産会社によって査定ポイントも変わってしまいますし、一般の人からすれば「何を見ているのか?」がイマイチ分からないということもあり、提示された査定価格が「高いのか?」それとも「安いのか?」が全く判断つかない…なんて声が多いです。

一般的に、家の価格は「立地」や「住宅設備」「デザイン」などによって変わってしまうというイメージでしょうが、中古住宅を売却する場合には、これに「家の状態」まで加わってしまうことになるため、なかなか価格の予想ができないというのは当たり前のことです。
しかし、「できるだけ高く売りたい!」という希望を叶えるのであれば「そもそも高く売れる家の条件は?」というポイントを押さえておかなければ、売却のための準備もできませんよね。そこでこの記事では、家を高く売りたいと考えている方がおさえておきたいポイントをご紹介していきます。

そもそも高く売れる家の条件とは?

それではまず、家の売却を検討した際、「高く売れる」と考えられる家の条件を上げておきましょう。

  • 主要エリア(都心)へのアクセスが良い
  • 駅から近い
  • 人気の高い沿線上に家がある
  • 公共施設や教育施設などの生活に関係する施設が周辺に充実している
  • 公園や散歩道などが近くにあるなど、住環境が良い
  • 大手ハウスメーカーが手掛けた物件
  • 大規模分譲地内の家
  • 築年数がまだ浅い
  • 敷地面積(専有面積)が広く、部屋数が多い
  • 広いリビングルームがある
  • 建物のメンテナンスが行われており、状態が良い
  • 建物の外観やエントランスに高級感がある
  • マンションの場合、共用施設が充実している
  • 住宅設備が整っている

上記のようなポイントについて、たくさん該当している家ほど高値が付きやすいと考えましょう。

戸建てとマンションはどっちが売れやすい?

中古住宅市場では、一戸建てとマンションならどちらが資産価値が高いのか…という論争がたびたび起こります。この問題に関しては、売却価値と収益価値の2つの視点があることから、一概にどちらとは言えないのが現実です。

例えば、立地の良い分譲マンションなどになると、マイホームとしての需要だけでなく、投資家からも人気がありますので、相場が形成されやすく、流動性も高いので、中古でも非常に売れやすいと言えます。ただし、マンションについては建物管理状況や建物の状態の把握は簡単なのですが、老朽化が進んだとしても建て替えなどが困難なケースが多く、どれだけ立地が良くても売却自体が難しくなる可能性があるということは理解しておきましょう。

一方、戸建て住宅の場合、建物の老朽化が進んだとしても、建て替えやリフォームが比較的容易で、土地自体の資産価値があまり変動しないことが特徴です。もちろん、家ごとのメンテナンス状態にばらつきがあるため、見えない瑕疵を不安視して中古の戸建ては購入検討の選択肢から外すという方がいるのも確かですが、近年では日本政府が中古住宅市場の活性化を支援していることもあり、今後はもっと売りやすくなるのではないかと考えられます。例えば、中古住宅の見えない瑕疵の不安を払拭するため、ホームインスペクションなどを盛り込んで家の状態を見える化する「安心R住宅」などと言った制度もスタートしています。

このように、戸建てとマンションに関しては、どちらも一長一短がありますので、どちらかが確実に資産価値が高いとは言えないのが実情です。

高く売れる家の条件を抑えておこう!

それでは、家を売る際、非常に重要な査定ポイントとなる条件いついて、それぞれのポイントをもう少し詳しく見ていきたいと思います。皆さんも、家を購入する時には、そこで何十年も生活していくことを想定して、アクセスの良さや生活利便施設の有無、住環境の良さを重視するのではないでしょうか?これは、誰もが家に求める条件となりますので、家の売却時にも査定価格に大きな影響を与えます。

その他には、どれだけ大切に家を使っていたのか?という部分で、きちんとメンテナンスがなされているのかがとても大切です。一般的に、木造住宅であれば築20年を過ぎると、建物の価値がほぼゼロにまで低下してしまうと言われるのですが、きちんと定期的なメンテナンスを行い、美しい状態を保っている家であれば、高値で売却できるケースもあるのです。

ここでは、家を高く売りたいを考えている方がおさえておきたい、いくつかの条件についてご紹介しておきます。

家の立地に関して

家の価格は、立地条件が大きな影響を与えます。戸建て住宅の場合、「駅近か?」と言った条件はマンションよりは気にされないと言われますが、やはり最寄駅からの距離が近ければ近いほど、通勤・通学の利便性が高くなることから、好立地の物件という扱いになり値崩れしにくくなります。
また、家の価値は交通利便性だけでなく、日常生活を進める上で必要になる施設(スーパーや病院、役所など)が徒歩圏内に揃っているのか、「夜間も静か」「子供を遊ばせる公園がある」など住環境の良さなどの要素も家の売却価格に大きな影響を与えると考えておきましょう。

設備や間取りについて

家の価格には、当然、導入されている住宅設備や家の間取りが大きな影響を与えます。例えば、太陽光発電や家庭用蓄電池、セキュリティー設備など、人気の住宅設備が揃っている物件は、ターゲットも広く設定できることから、高く売れやすくなります。間取りに関しては、一般的な広さや間取りの物が広く買い手を探しやすくなるので、値崩れしにくくなります。
逆に、住宅設備が古すぎる…、不必要なスペックの高い住宅設備ばかり導入されている、奇抜なデザインや間取りになっているなどといった家の場合、なかなか買い手がつかないので、売却希望額を下げざるを得ない…なんてことになりかねません。

家の状態の良さ

中古住宅の場合、家の状態の良さは非常に重要なポイントになります。新築住宅であれば、美しいのが当たり前なのですが、築年数が経過した中古住宅になると、そこに住んでいた人がどれだけ大切に住んでいたかによって、家の状態がかなり変わってきてしまうのです。例えば、外壁や屋根などのメンテナンスを適切なタイミングで行い、結露対策や換気なども小まめに行っていたという家であれば、経年変化はあるものの、全体的に美しさが残っており、好印象を与えます。
自分が住んでいる際には、メンテナンスコストを嫌って、外壁や屋根のメンテナンスを先延ばしにしてしまう方も多いです。この場合、表面的な問題だけでなく、家内部まで急速に劣化を進めてしまうことになり、家の売却を検討したら、ボロボロで買い手がつかない…なんてことになりかねないのです。

家を高く売りたいと考える場合、最低限以下のようなポイントはチェックしておいた方が良いでしょう。

家のメンテナンス状況について

  • 雨漏りしている箇所はないか?
  • 外壁や屋根について、塗装剥がれや亀裂などが無く、良い状態を保てているか?
  • 庭の植栽などは手入れが行き届いているか?
  • バスルーム・キッチン・トイレなど、水回りの汚れや破損はないか?
  • 窓サッシ周りの結露はないか、カビが繁殖していないか?
  • 給湯器や照明機器など、毎日問題なく使用できているか?
  • 全体的な外観に汚れなどが無く、キレイに保てているか?
  • 家の中に嫌なにおいが残っていないか?

家を売りに出すと、自分の家に関心を持ってくれる人が内覧に来てくれます。その時に、家の状態が悪ければ、希望する売却価格では購入してくれない…なんてことになるのです。あまりに家の状態が悪くなっている場合、土地の価値だけで売却をせざるを得ない…なんてことも考えられますので、普段から家のメンテナンスには注意を払っておきましょう。

早く売ることも検討すべき!

ここまでの内容を見れば、家の売却時に「高く売るための条件」はある程度分かっていただけたと思います。家を高く売るためには、立地条件はもちろんとして、その時点での家の状態が非常に重要になるのです。新築時にどれだけお金をかけて頑丈に作っていたとしても、日々のメンテナンスを怠ってしまえば、家の劣化は避けられませんし、家の資産価値が急落していることでしょう、

つまり、「家を高く売りたい!」と考えたとしても、いざ「売却する!」という段階にきて何らかの対策を考えるのでは、既に手遅れになっている場合の方が多いと考えましょう。上で紹介したように、家の売却を考えた際、その家の状態が美しく保たれているかどうかは、住んでいる時にきちんとメンテナンスを行い、換気や結露対策を行っていたかどうかが重要になるわけです。こういった日々のメンテナンスを怠っていたのであれば、住宅のさまざまな場所に不具合が生じてしまっていると考えられますし、そういった不具合が減点対象となり、家の価格が下がってしまう訳です。
ちなみに、家の劣化をリフォームで直したうえで売却すれば「綺麗な状態の家」として査定してもらえるのでは…と考える方も多いです。しかし、多くの場合、売却のために行ったリフォーム費用については、売却価格に上乗せするのが難しいと言われていますので、無駄な時間と手間がかかるだけでなく、お金まで損してしまう恐れがあると考えましょう。

なお、こういった築年数が経過して、なかなか買い手がつかない…と言った家の売却は、不動案買取業者に相談したほうが高く売れる可能性もあります。

関連記事:築年数が経過した家の売却は、リフォームしてからの方が良いの?

不動産買取を利用しよう!

不動産買取とは、不動産会社に直接家を買ってもらうという取引手法です。一般的に、不動産買取のメリットは、「家の売却を素早く済ませることができる」という点が知られており、不動産会社が提示する査定価格に納得できれば、わずか数日で家の売却が完了するのです。したがって、転勤が決まっている、住み替えで次の家の購入スケジュールが決まっているなんて場合に、非常に心強い味方となってくれる取引と言われます。

ただし、不動産買取の場合、不動産会社は買い取った家をリフォームして再販することが目的になることから、あらかじめリフォームにかかるコストを差し引いて査定額を提示します。そのため、不動産買取による売却価格は、市場価格よりも1~3割程度安くなると言われているのです。「家をできるだけ高く売りたい!」と考える人からすれば非常に大きなデメリットのように思えますよね。

しかしその考えが少し間違っているのです。例えば、立地が非常に良く、家の状態も良いというような家の場合、すぐに買い手が付きますし、強気の価格交渉が出来ますので、この場合は不動産買取に出すと損をしてしまうかもしれません。しかし、立地がそれほど良くない…、家の状態がかなり悪くなっている…なんて場合、仲介ではなかなか買い手がつかなくて、買い手を待っている間に家の価値も下がってしまう…なんてことも考えられるのです。特に、リフォームしてから売却するなんてことを考える場合、その費用は売却額に上乗せできないとなると、賞味の話、不動産買取に出すのと同じ程度の金額しか手にできない可能性が高いです。その上、リフォーム会社の手配などの手間を考えると、売却のための作業分損してしまっていると考えられるのです。

不動産買取という手法は、「早く売れるけど、高く売れない」というイメージが先行してしまっていますが、家の状態によっては、「早く」さらに「高く」売れるのも不動産買取の場合があると覚えておきましょう。

まとめ

今回は、家の売却を考えている方に向け、高く売れる家の条件についてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、高く売れる家というのは、「立地が良い」「家の状態が良い」というのが非常に重要なポイントになります。つまり、家の売却を思い立った後から、「高く売るための対策を考える」などという訳ではなく、住んでいる時にその家を大切にしていたかがとても重要になるのです。

こう聞くと「誰でも自分お家は大切にするのでは?」と考えてしまうものですが、実は、屋根や外壁など、定期的に必要になるメンテナンスを後回しにしてしまう…という方は意外に多くて、家の売却を考えた時には、とても評価に値しない状態になっている…なんてことが多いのです。このような状態になった家は、なかなか買い手が付きませんし、うまく売却できたとしても後から売主責任(契約不適合責任)を問われてしまう恐れもあります。

したがって、家の売却を検討した時には、仲介による売却だけでなく、『不動産買取』による売却も検討してみてはいかがでしょうか。不動産買取の場合、その後のリフォームを前提としていますし、市場価格よりも多少安くなるものの、仲介で値切られるよりは高く売れる可能性もあります。さらに、不動産会社に直接売却することになるため、後から売主責任を問われてしまう…なんてリスクは一切ないので、築年数が経過した家の売却を考えた場合、デメリットの最も少ない売却手法と言えるのです。
現在、なかなか家が売れなくて困っている…という方がいれば、お気軽に弊社までお問合せください。