不動産売却は「売れれば良い!」だけじゃない!家の売却後に後悔しないため知っておきたい失敗例
ほとんどの方にとって、不動産というものは、一生に一度売買するかどうか…といった、とても大切な資産です。
現在、不動産の売却を検討している方であれば、大切な自分の資産を売却するわけですから「売却後に後悔は絶対にしたくない!」と考えていることでしょう。しかしその一方で、不動産の売却は、非常に専門性が高い売買となりますので、専門的知識の少なさから大切な不動産の売却後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうというケースも少なく無いのが実情なのです。
そこでこの記事では、皆さんが不動産売却に失敗しないようにするため、実際に不動産を売却したことに後悔している方が、どういった点に後悔してしまったのかなど、いくつかの失敗事例をご紹介していきたいと思います。不動産の売却は、ほとんどの方が『初心者』となってしまいますので、失敗事例からどういったポイントに注意すべきかおさえておくようにしましょう。
家の売却を後悔してしまった失敗事例
不動産の売却に失敗しないためには、売却経験者の方が、「どういった点に後悔してしまっているのか?」を知っておくことがとても大切です。そうすることで、あなたが同じようなことにならないよう、注意することができますので、以下で不動産売却で考えられる代表的な失敗例をいくつかご紹介しておきます。
失敗例① 依頼する不動産会社選びを失敗…
不動産売却を成功させるためには、依頼する不動産会社選びが非常に重要なポイントになります。売却を依頼された不動産会社は、さまざまな広告を出して買主を探すだけでなく、購入希望者との価格交渉や売却に関わる書類の用意など、さまざまな業務を受け持ってくれることになります。
したがって、売却を依頼したのに、なかなか買い手を見つけることができない…なんて場合、自分が選んだ不動産会社に対して後悔の念が出てきてしまう訳です。以下で、いくつかの具体例をご紹介しておきます。
不動産会社選びを行う上では、不動産会社が提示してきた査定価格に注目する方が多いです。誰でも3,000万円の提示と4,000万円という提示であれば、後者の不動産会社に仲介を依頼しようと考えてしまう物でしょう。
しかし、不動産会社選びは、査定価格の見かけ上の高さだけで選ぶのはNGです。誰でも、高けれ高いほど嬉しいものですが、不動産会社の中には仲介手数料欲しさに、売れもしない相場よりも高い査定額を提示してくる場合があるのです。そして、そのような業者は、販売活動をスタートして数か月後に「この価格では買い手がつかないから値下げしましょう」などといってきて、最終的に相場よりも安い価格で売る羽目になってしまうのです。
不動産会社選びをする際には、会社の名前を重視する方が多いですね。テレビCMなどでもよく見かける大手不動産会社なら誰もが安心感を感じてしまうものです。
しかし、注意しておかなければならないのは、実際の売買業務を行うのは『不動産会社の営業担当者』だということです。いくら有名な不動産会社に依頼したとしても、担当者の能力が低ければ、売却がスムーズに進まない…なんてことは珍しくないのです。不動産売買は、上述したように専門的知識が必要ですし、周辺の相場情報なども必要ですので、経験が少ない担当者に任せると、いつまでたっても買い手がつかない…なんてことになるのです。不動産売却は、会社の大きさではなく、担当者の知識や人としての相性などを重視するようにしましょう。
失敗例② 不動産会社に任せきりにした…
不動産売却は、非常に専門性が高いものですので、売却業務に関しては依頼した不動産会社に任せきりにするのが基本です。実際に、知識がない方からすれば「素人の自分があれこれ言うのも失礼だよな…」などと考えてしまうもので、全てを業者の言いなりに進めていくという場合も少なくありません。しかし、このような売却方法になると、後悔してしまう恐れがあるのです。
不動産会社の営業担当者は、同時にいくつかの案件を抱えていることがほとんどです。そして、売りやすい、手数料が多いといった物件の優先順位が高くなり、売れにくいと判断された物件については、売却活動がおざなりになってしまうことも少なく無いのです。
不動産会社に売却を依頼して、定期的に業務の進捗状況を確認していれば問題ないのですが、不動産会社に任せきりにして状況確認さえ怠ってしまう…などといった場合、いつの間にか自分に物件の売却活動だけ止まっていて、時だけが過ぎていた…なんてことが考えられます。
失敗例③ 相場よりも安く売却してしまった…
不動産を売却したことに後悔してしまう人の中には、「もっと高く売れたはずなのに…」と、金銭的に損してしまったと考える方が多いです。
例えば、売却した後に、何らかの理由で売却額が相場よりも安かった…ということが分かり、激しく後悔してしまう…といったパターンが多いです。こういった「相場より安く売却する」というケースは、何らかの理由で売り急いでしまった…などといった事が考えられるのですが、実は不動産会社に足元を見られていた…なんて場合も少なくありません。
以下のようなケースが考えられますので、覚えておきましょう。
不動産売買の際には、ほぼ確実に「買い手から値下げ交渉を受ける」と考えておきましょう。もちろん、この交渉を受けるかどうかはあなた次第です。しかし、なかなか購入希望者が現れなかったところで買い手が見つかった場合、交渉されてしまうと「やっと見つけた購入希望者だし、交渉に応じて売ってしまおう!」と契約をまとめることばかり考えてしまう場合があるのです。こういったケースでは、後々すんなり値下げしたことを、後悔してしまうという方が多いです。そもそも、購入希望者に関しても「ダメでもともと」といったイメージで、自分が考えている購入希望額を下回る金額を提示してくる場合もあります。
不動産など高額な取引になると、数%の値下げでも大きな金額になりますので、安易に売却価格を下げてしまうと、後悔が後を絶たない…なんてことになりかねません。注意しましょう。
これは、上で紹介した失敗例の逆パターンです。それなりに満足のいく価格提示をしてくれた購入希望者が現れたのに、「もっと高く売れるのでは?」と考えてしまい断ると、その後購入希望者が現れなくて値下げせざるを得なくなった…なんてパターンは非常に多いです。
不動産売却は、実際に売却する際の価格の匙加減が非常に難しいものです。さらに、物件が動きやすい時期と動きにくくなる時期などもありますので、「欲張り過ぎない」「タイミングをきちんと考える」ということにも注意しておきましょう。
失敗例④ 内覧対応で失敗…
不動産売却をスムーズに進めるためには、内覧の準備をしっかりとしておくことが大切です。この部分をおざなりにしてしまうと、なかなか成約に至らない…なんてことになりかねません。
不動産売却の前には、必ず内覧をしてもらうことになります。それなのに、掃除なども行わず、生活感丸出しの乱雑な部屋を見せられた場合、購入希望者はどう思うでしょうか?当然、物件にあった良いイメージも消え失せてしまいますし、よほど相場よりも安い価格などといった理由がない限り、買いたいという気がうせてしまいます。
「畳が傷んでいる…」「ドアの立て付けが悪くなって開閉しにくくなっている…」など、明らかな劣化は内覧の前に修理しておくようにしましょう。そういった事を怠ったことで、売れなかった家も少なく無いのです。
内覧の際には、購入希望者からさまざまな質問を受けることになります。当然、買主からすれば「本当に買っても良いのか?」「妥当な価格なのか?」といった不安があるため、そういった不安を解消する目的で、内覧当日にさまざまな質問をしてくるのです。
この際には、当然正直に答える必要があるのですが、伝え方を間違ったり、言う必要のない余計なことまで伝えてしまい、売買が成立しなくなった…なんてことがあるのです。例えば、あなたが家を売る理由について、誤った伝え方をしたことで、相手の購買意欲を下げてしまうかもしれませんので、事前に質問されそうなことについては想定の答えを考えておきましょう。
失敗例⑤ 売却成立後にミスに気付く…
不動産売却が上手くいけば「良かった、売れた」とホッとするかもしれませんが、実は後からミスに気付いて後悔してしまう…なんてこともあるのです。
不動産の売却後、シロアリ被害や雨漏り被害などの瑕疵があることが発覚した場合、売主の瑕疵担保責任を問われ、慰謝料の支払いや契約解除へ発展してしまいます。売却前にしっかりと点検を行い、問題があればそれを修理しておくことが大切です。
ローン中の家の売却であれば、「家の売却代金でローンを一括返済しよう」などと考える方が多いです。しかし、実際には想定を下回る金額でしか買い手がつかず、後悔してしまう…といった方がいるのです。
ローンが残っている家を売る場合には、残債の返済が必要ですので、売却代金だけで完済できない場合、手元の貯金を崩したり、新たに住み替えローンを組んだりしなければいけません。したがって、家を売ったのに、さらに金銭的な負担をかぶってしまうことで、「損してしまった…」と後悔してしまう訳です。
まとめ
今回は、不動産売却を後悔してしまった失敗事例についてご紹介してきました。不動産売却に関しては、プロである不動産会社に仲介してもらうわけだし、「失敗なんてしようがないのでは?」と考えてしまう方もいます。しかし、その考えは大きな間違いで、実は仲介する不動産会社が原因で後悔に繋がってしまう…という場合が最も多いのです。
仲介による不動産の売却は、あくまでも買い手が付くの待ち続ける手法となりますので、景気や時期などにかなり左右されてしまいます。「何年かかってもそのうち売れれば良い!」なんて考えてしまうかもしれませんが、家というものは売れない間もどんどん劣化が進行してしまい、価値が下落していっているのです。
不動産を最も高く売却したい場合には、「売りたい!」と思ったタイミングですぐに売るということがとても大切です。したがって、こういった失敗をしないようにするためには、不動産買取業者の話も合わせて聞いてみて、より納得できる条件で売却を進めるのがオススメです。不動産買取であれば、最短数日で家の現金化が完了します。