突然の転勤…持ち家は売る?貸す?それともひとまず空き家にする?それぞれのメリットをご紹介!

憧れのマイホームを購入する時には、誰もが一生そこに住むつもりで思い切って購入するものだと思います。しかし、人生というものは、そこまでうまく回るものでもなく、せっかく家を購入したのに「会社から転勤を命じられてしまう…」なんてことも考えられますよね。

近年では、リモートワークが広く普及するようになっていますし、業種によっては「どこに住んでいても構わない…」なんて場合もあるのですが、まだまだ出社を強いられてしまうお仕事も多いため、転勤で持ち家の取り扱いに困ってしまう…ということも珍しくないのです。
それでは、会社から転勤を命じられてしまい、家族で一緒に転勤先に赴く場合、家はどうすれば良いと思いますか?ぱっと考えると「売却してしまう」「賃貸に出す」「そのまま空き家で置いておく」という3つの手段が思い浮かぶのですが、どの選択肢にも一長一短があり、なかなか判断がつかない…という方が多いと思います。

そこでこの記事では、突然の転勤を命じられた際、持ち家の取り扱いについて、前述の3つの手法のメリットとデメリットを簡単にご紹介していきたいと思います。

突然の転勤!売却・賃貸・空き家それぞれのメリット・デメリット

それでは、会社から突然転勤を命じられた場合、多くの方が迷ってしまう持ち家の取り扱いについて解説していきたいと思います。冒頭でご紹介したように、転勤先にご家族で赴く場合、誰も住まなくなる家の取り扱いに迷ってしまう…という方は多いでしょう。もちろん「1年間限定の転勤」など、期間が決まっているのであれば、家の取り扱いについてもすぐに決められますが、「期間は不明…」となると、どの選択をしても後悔しそうで、なかなか決断ができない…となってしまうことになるようです。

ここでは、「売却」「賃貸」「空き家」といった手法について、それぞれの選択肢に考えられるメリットとデメリットをご紹介しておきます。

売却を選んだ時のメリット・デメリット

それでは、転勤の期間が不明…などといった場合の選択肢になる『売却する』場合のメリットとデメリットからです。転勤先が遠方で、いつ戻ってこれるか分からない…などといった場合、建物の管理や賃借人の対応なども難しいことから、売却が最も現実的な選択肢になると思います。この場合は、以下のようなメリットとデメリットが考えられます。

■売却する場合のメリット

  • 買換えという選択ができる
    前の家のローンが残ったまま、新しい住宅ローンを組む…なんてことは難しいのですが、売却すれば移転先でマイホームを購入するという選択肢が増えます。しばらくして、元の場所に戻ることになった場合、再度売却して新しく購入すれば、築年数の新しい家に住み替えできますので、それもメリットと言えるでしょう。
  • 賃貸に関する手間が無い
    賃貸の場合、不動産の管理を管理会社に委託したり、家賃収入の確定申告が必要だったり、賃借人とトラブルになったりなど、さまざまな手間が考えられます。売却してしまえばこういった煩わしさは一切ないです。
  • 家に関する維持費(税金など)がかからない
    賃貸でも空き家でも、所有している限りは固定資産税や都市計画税、火災保険料やメンテナンス費など、多額の維持費が必要になります。売却すれば、こういった家に関する維持費が一切なくなります。
  • 金銭的な余裕が生まれる
    売却してしまえば、住宅ローンの負担や家の維持費などがなくなるため、日常生活に金銭的な余裕が生まれます。また売却時に、ローン残債よりも高く売ることができれば、新生活のためのまとまった資金を手にすることも可能です。
■売却する場合のデメリット
売却する場合のデメリットに関しては、「思い入れのある大切な家を手放す」という点です。初めて購入した家であれば、家族の理想を詰め込んだ思い入れのある家でしょうし、それを手放さなければならない…という状況が意外に大きなストレスになってしまいます。中には、家を手放した後、長い間後悔の念を感じ続けてしまう…なんて方もいます。

賃貸を選んだ時のメリット・デメリット

次は、転勤で住まなくなる家を第三者に貸しだすという手法のメリットとデメリットです。最近は、個人の不動産投資が人気を集めていることが原因で、この選択を検討するという方も多いようです。ただし、貸しだせばすぐに借り手が付くわけでもありませんし、賃借人とトラブルが発生してしまう可能性もあるなど、賃貸経営は決して簡単ではないということを前提にしておかなければいけません。

以下で、賃貸にする場合の代表的なメリットとデメリットをご紹介しておきます。

■賃貸する場合のメリット

  • 戻ってきても住む家がある
    例えば、期間が決まっている転勤などであれば「定期借家契約」で貸せば、契約終了時に確実に退去してもらうことができるため、転勤から戻ってきて自分で再度住むことが可能です。「普通借家契約」の場合、借主の居住権が強く保護されてしまうので、自分が再度住みたくても出て行ってもらえない…なんて可能性がありますので注意です。さらに、家は人が住まなくなれば急速に劣化してしまいますので、遠方に転勤して定期的に通風管理などが自分で出来ない場合は、賃貸にした方が家が長持ちします。
  • 家賃収入が得られる
    きちんと入居者が付けば、家賃収入が入りますので、それを住宅ローンや税金などに充てることができ、費用負担が軽減されます。
■賃貸する場合のデメリット

  • 戻りたくても戻れない場合が…
    定期借家契約で貸していたとしても、契約している期間内に予想よりも早く転勤が終わった…なんて場合も考えられますよね。こういった場合、自分たちが住みたいと思っても、契約が残っていますし、家主の都合で出て行ってもらうことはできないわけです。「いつでも帰れるように」と考えて、短い期間の定期借家契約にすると、借り手がつかない、相場よりも家賃を安くしなければならないなど、その他の点でデメリットが生じます。
  • 入居者とのトラブルの可能性が…
    入居審査を厳しくしたとしても、全てのトラブルの可能性がなくなるわけではありません。例えば、家賃を滞納されてしまう…、近隣住人とトラブルを起こしてしまうなど、さまざまな問題の可能性が生じます。
  • 借り手がつくとは限らない…
    賃貸に出したからといって、必ず借り手が付くわけではありません。空室が続けば、家の維持費は実費で支払わなければいけませんし、赤字経営になってしまうでしょう。
  • 資金的な余裕がなくなりやすい…
    マイホームはそもそも賃貸用の物件を想定していませんし、家賃収入からローンや管理費、各種税金などを差し引くと、赤字になってしまっている…なんてことが多いです。また、入居中に住宅設備などの故障があった場合、オーナー負担で修理しなければいけませんし、思った以上に経費が嵩んでしまうものなのです。さらに、自分が住まなくなれば「住宅ローン控除」が終了してしまう点も大きいです。これらの理由から、「資金的な余裕を作ろう…」という目的で始めた賃貸経営で、逆に資金的余裕がなくなってしまう…なんてことが多いです。

空き家を選んだ時のメリット・デメリット

最後は、空き家を選択する場合のメリットとデメリットです。はっきり言っておきますが、「定期的に通風管理ができる状況にある」「短期間で戻ってこれる確約がある」などといった場合でなければ、空き家を選択するのはオススメできません。

■空き家にする場合のメリット

  • いつでも戻れる
    空き家で置いておけば、転勤が終了すれば、好きなタイミングで戻ることができるというメリットがあります。
  • 他人に貸さないので安心
    思い入れのある家ですから「そもそも他の家族に住んでほしくない」という心理が働く人も多いです。また、他の家族が使用して、汚したり傷つけられたりする心配もありません。
■空き家にする場合のデメリット

  • 家が傷む…
    家というものは、人が住んでいない方が、急速に傷んでしまうものです。定期的な通風管理などが無ければ、湿気やホコリが溜まりやすくなりますので、シロアリやカビの繁殖を招き、戻ってみると「とても住める状況にない…」なんてことも珍しくないのです。
  • 犯罪の温床になる…
    空き家で放置されてしまうと、不審者のたまり場になったり、不法投棄や放火などの犯罪を引き起こしてしまう危険があります。そして、不法投棄などから火事がおき、周辺住宅まで延焼させた…などといった場合、管理できていない所有者が損賠賠償を受けてしまいます。つまり、空き家として存在するだけで、多額の損害賠償を受けてしまうリスクが付いて回るということです。
  • 住宅にかかるコストが二重に…
    空き家として残して置く場合、転勤先では賃貸住宅に住むことになると思います。この場合は、旧宅と新居の住居費が二重でかかってしまうことになるわけで、コスト的な負担が非常に大きくなってしまいます。

まとめ

今回は、突然の転勤などで、持ち家の取り扱いに困った際、代表的な対処法別にそれぞれのメリットとデメリットをご紹介してきました。

この記事でご紹介したように、転勤の期間が不明で、長期間に及びそう…というのであれば、思い切って売却してしまった方がデメリットも少なく、多くのメリットが得られると考えられます。非常に思い入れがあり、売りたくない…という場合、数カ月程度の短期的な転勤であれば、空き家にして定期的に管理だけは行うという方法でも良いのですが、3年以上の転勤…などとなると、賃貸も空き家もメリットよりもデメリットが上回ってしまうのではないかと考えられます。

現在、転勤などを理由に、急いで家の売却を進めたい…とお考えなら、お気軽に弊社までお問い合わせください。